組織委員長挨拶

 

■ 第3回 ISMSJ(日本臨床睡眠医学会)学術集会開催にあたって

 「睡眠医学」という名称から「睡眠の病気を診断・治療する」という狭い役割を想像しがちですが、米国ではsleep medicineの守備範囲は広く、睡眠のメカニズムを解明する研究に始まり、社会に対して睡眠の重要性を啓発する活動まで、人々のより健康な眠りと目覚めにつながることすべてが含まれています。

 Integrated Sleep Medicine Society Japan(日本臨床睡眠医学会)では、不眠、眠気などを訴える方々に対して、各保健医療職がチームを組んで全人的にどのようにアプローチしアドバイスや診療指針をたてるかを学ぶ場を提供することを大きな柱の一つとしていますが、その「学び」の中には睡眠生理とスリープヘルスという共通語を皆が身につけるという命題が含まれています。

 現実にも、医師、看護師、検査技師、保健師及びそれに準ずる保健医療職にある方は、職場や地域、医療・介護施設など様々な現場で睡眠に関する相談や問題を扱う機会が増えてきています。

 しかし、この方々に必要な教育プログラムは日本にありませんでした。睡眠時無呼吸症候群などの特定の疾患の有無を調べるための「検診」のノウハウではなく、統合的な立場で「睡眠」を学ぶ場を提供したいと考えています。
 
 第3回ISMSJ学術集会は、会員のアクセスを重視し神戸にもどってきました。今回のテーマは、「睡眠関連疾患の診療の標準化に向けて」です。諸外国と比べて進んでいない医療機関の機能分化と不備の多い診療報酬制度のなかで、「患者中心の睡眠医学を確立してゆこう」という秘めたる思いが、このテーマにはあります。
 
 東日本大震災と原子力発電所災害という危機の中で、なでしこジャパンがワールドカップで優勝し日本を元気づけてくれたように、ISMSJという睡眠医学を学び交流の場を持つ私たちは、睡眠に関連する生理・病態を鳥瞰し、健康増進や睡眠関連疾患の診療を担う人材を育成し日本の「元気」に貢献できればと思います。
 
 皆様とともに、有意義な3日間となることを祈念いたしております。

              第3回ISMSJ学術集会 組織委員長
             金沢医科大学 医学教育学 堀 有行

第3回 ISMSJ学術集会 セミナー申込書

第3回 ISMSJ学術集会のMeet the Professor、サテライトセミナー、ハンズオンセミナー(いずれもISMSJ会員限定、事前申込み必要)募集の申込書ができました。
申込期間は、7月18日(月)-8月6日(土)です。

■Meet the Professor  (定員20名)
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■サテライトセミナー  (定員30名)
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■ハンズオンセミナー  (定員30名)
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World Sleep Dayを迎えるにあたって

World Sleep Dayを迎えるにあたって~
ISMSJ代表からのメッセージ「子どもたちにもっと良い眠りを届けよう」

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Mary A Carskadon教授のMeet the Professorに参加して

■第2回 ISMSJ学術集会 Meet the Professor
~Mary A Carskadon教授のMeet the Professorに参加して~

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第2回 ISMSJ学術集会
専門職向けサテライトセミナー

■「専門職向けサテライトセミナー~睡眠技士を育てるために~」レポートアップ。

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第2回 ISMSJ学術集会

■「第2回 ISMSJ学術集会」レポートアップ。

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第2回 ISMSJ学術集会

■「Meet the Professor」レポートアップ。
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■「第2回 ISMSJ学術集会」レポートアップ。
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■「専門職向けサテライトセミナー~睡眠技士を育てるために~」レポートアップ。
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第2回 ISMSJ学術集会のCEC対象プログラムの狙い

-睡眠技士と睡眠専門医を志す方へのmessage-

 現在、日本でRPSGT(registered polysomnographic technologists)資格を取得されている方は、約120人おられます。大部分は、日本で臨床検査技師として病院に勤務されている方ですが、医師も10名混じっています。米国ではRPSGT資格をもっていることは、その人が米国型の睡眠センターやラボで十分に機能することができるという一種の証明であり、就職にも有利であったり、昇給につながったりしますが、この資格を取ればそこで上がりではなく、RPSGTは、その後も引き続き最新の知識と技術を身につけるために学習を続けなければならないということがコンセンサスとなっています。(http://www.brpt.org/ 参照)。そのため、RPSGT資格は、5年ごとの更新が必要であり、その条件として最低50時間の学習が要求され、CEC(continuing education credits)を取得したことでそれを証明するというシステムになっているのです(1時間が1creditに相当します)。北米のRPSGTにとっては、この条件をクリアするのはそれほど困難ではなく、毎年開催されるAAST(American Association of Sleep Technologists)の年次集会に出席すれば、50creditsを取ることは容易です。また、RPSGTの方たちが多くおられる睡眠センターでは、日常的にconferenceが開かれていますので、定期的な分については、あらかじめCEC対象となるように施設側が申請しておくことで、CECが取れます(申請にはお金がかかります)。

 一方、日本では、こういったCECが取れる機会が少ないため、多くのRPSGTの方たちは苦労されていると思いますが、一度、なぜ自分はRPSGTという資格を取ったのか、そして、またなぜそれを維持しようとしているのかを自問自答してみて下さい。一部の睡眠専門施設に勤務されている方を除くと、普通の病院では、RPSGTをもっているからといって給料は上がりませんし、睡眠検査ができる人ということでかえって仕事が増えた方もおられるでしょう。したがって、いったんなぜか取ってしまったので、何とかしておきたいという気持ちのみで維持するには、見かけのcost-performanceは悪い資格かもしれません。でも、一度、よく考えてみて下さい。日本では、まだ「睡眠医学」というものが確立していないのです。一般人にも医療従事者にも、「睡眠で困ったときに対応してくれる場所や医師」が見えてきていないのです。さらにその医療を成り立たせるには、PSGが必要であり、そのPSGの担い手が(日本ではまだ確立していない)睡眠技士であり、診療の中で睡眠専門医と呼ばれるには、PSGをどのように利用して、それを解釈するかができなければならない、という米国では当然のことが、理解してもらえていないのが日本の現状です。日本に睡眠医学を確立していくには、RPSGTの人たちが中心となって世の中を変えていくしかないと思います。米国のRPSGTが日本で一般的に考えられている「検査技師」と一番違うところは、検査をするだけではなくて、「睡眠医学」に積極的にかかわり、医師や研究者とともに働き、治療にも関与し、1人1人が職業としてのidentityをつくり、次世代を育てなければならないと強く思ってきたことでしょう。

 したがって、今回の学術集会では、米国でもSleep Medicineなる概念がなかった時代から、一貫して睡眠に携わられている方たちをお招きしています。シンポジウムは、基礎的な話で難しいと感じられるかもしれませんが、脳を扱っている以上、毎日のPSGの中に隠れた真実があり、そのすべてはまだわかっていないのだという新たな認識につながれば、うれしいことです。米国では研究施設で働かれる、RPSGTの方も多くおられます。会長講演、特別講演とも「発達」に関連する話ですが、小児において、いかに睡眠が大切か、またそれを社会に伝えていく役割もRPSGTには要求されていることを実感して下さい。そして、専門職向けサテライトセミナーは、睡眠医学で必要とされる技法をどのように伝えていくのかを学んでいただくことを目的としています。したがって、睡眠技士のみならず、睡眠技士といっしょに働く機会のある医師、自分もRPSGTを取ってみたいと思われている医師も対象ですので、RPSGTとして参加される方は、同じ職場の医師を連れてくるのに良い機会かと思います。参加者をISMSJ会員に限定した意味は、こういったISMSJのCECについての見解に共感できる方に便宜を図りたいということからです。したがって、CEC申請のための手数料も取らない方針です。

 最後に、CECを取ることは、日本にいても、非常に困難というものではなく、種々のインターネットでの学習等を利用することでかなり楽になります。そういった情報も、この学術集会で伝えられるよう工夫していきます。

ISMSJ前代表 立花直子 記

Integrated Sleep Medicine Society Japan (ISMSJ)の日本語表記について

Integrated Sleep Medicine Society Japanは、ISMSJ(イズムズジェイ)と呼ばれてきましたが、公的な書類やマスコミの取材などにおいては、日本語表記を求められることがあり、ISMSJのみでは不都合が生じてきました。そこで、このたび、実行委員会にて「日本臨床睡眠医学会」と日本語表記することが決まりました。

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第10回 脳と睡眠懇話会

第39回日本臨床神経生理学会・学術大会(北九州)のサテライトシンポジウムとして、 2009年11月18日(水)に「第10回脳と睡眠懇話会」が開催されました。

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