第4回 無知である罪
~不眠を甘く見ず、恐れない~



           テキサス州ヒューストン メソジスト病院 
              神経内科神経生理部門 河合 真

 私は今アメリカで勤務しているが、よくアメリカ人が私の名前が呼びにくいのでニックネームで呼んでいいか聞いてくる。ある時までは気にもとめず許可していたが、最近は丁重にお断りするようにしている。

 私の名前は「まこと」なのでよくあるパターンは「Mack」とか「Mac」とかになる。一昔、鈴木誠というピッチャーがMLBで「マック鈴木」と名乗っていたことを思い出していただければいいだろう。私もあるときまでたった3音の「ま・こ・と」を省略したがる無精者に対して「仕方がない。マックで呼びたければ呼んでいいよ」と言っていた。ところがある日友人が(彼はまったく問題なく「まこと」と呼んでくれている。)ふざけて「まことのことをMackって呼ぼうか?いやあ、冗談冗談。Mackって柄じゃないよな。」と言ってきた。なんのことかよくわからない私は説明を求めたところ、馬鹿でかいトラックを作っている会社にMACKという会社があり、どうもMackという名前からは「ひげを蓄えた逞しい白人のトラックドライバー」というイメージがわいてくるらしい。あまりにも自分とかけ離れたイメージに「知らないということは恐ろしい。」と思い「言葉の持つイメージ」には気をつけねばならないと思い知った。

 さて、みなさんは「不眠」とか「不眠症」という言葉にどのようなイメージを持っているだろうか?聞いたとたん「厄介そうだな」とか「うわあ、時間かかるよ~」とか「睡眠薬出すしかないやろ」ということを思われる医師が多いのではないだろうか。私も米国で睡眠医学を学ぶまではそのようなイメージで考えていた。しかし、指導医の睡眠専門医が鮮やかに不眠症を「睡眠薬を使わずに」治癒させたのを見てまったくもって目から鱗がおちた。(その患者さんは精神生理性不眠だった。)それから、不眠症をきちんと勉強したわけである。勉強すればするほど奥が深いというのが今の私の印象である。

 睡眠薬で不眠が治療できるだろうか? 確かに効果があることに異論がある医師は少ないと思う。実際、自分で試してみても睡眠薬を服用すると眠たくなるし、 寝てしまう。抗ヒスタミン薬程度でも眠くなる。では、睡眠薬で不眠を「治癒」させた経験はあるだろうか?私にはない。治癒した患者さんはいたが、それは「勝手に治癒した」か、原因がはっきりした「もともと一時的なもの」であることがほとんどだ。

 例えばよくある症例を紹介しよう。30歳代の女性、特に既往はない。仕事も順調にしているが、数年前離婚をしたことをきっかけに不眠に悩むようになった。離婚に関してはすでに「済んだこと」として割り切っているし、特に気分が落ち込んだりもしていない。ただ、どうしても寝つきが悪く、ベッドにごろごろしながらうつらうつら4時間程度浅い眠りが続き、早朝に目が覚めてしまう。最近では「夜になるのがいやだ」「また眠れなかったらどうしよう」「ベッドに横になるのがつらい」などと訴え、寝室にいるのが苦痛になってきている。今まで、睡眠薬を何種類か試したが、最初は効果があるものの、しばらくすると効果がなくなり、翌朝倦怠感が残るのでできれば睡眠薬には頼りたくないと述べる。

 この例に対して「診断」しなさいというと、大抵の研修医達は「不眠症です。」と答えてくる。そこで「じゃあ不眠症の中でどの種類の不眠症か?」と聞くと得意そうに「入眠困難と早朝覚醒です。」と答えてくる。「なんじゃそれは?」とつっこむと不服そうな顔をしている。悲しいことに、製薬会社の説明会でそれと同じ説明を受けたとき情報の出所がわかった。ちなみにICSD-2にはそんな病名は載っていない。それは「症状の説明」である。

 この場合、不眠症という診断名は間違いではないのだが、症状を説明している一時的な診断に過ぎない。「頭痛症」とか「腰痛症」に近い感覚である。これをさらに病歴を掘り下げて「精神生理性不眠症」、「精神疾患に起因する不眠症」、「環境要因に起因する不眠症」と診断をつけてはじめて治療方針が立つわけである。不眠の訴えは、「慨日リズム障害」だったり「睡眠時無呼吸症候群」の症状だったりすることもあるので「診断をつける」という作業は重要である。そして、この診断をつける作業がなされていないまま、睡眠薬が処方されていることが実に多い。

 さて、前述の女性をあなたならどう治療するだろう? さらに最新の睡眠薬を処方するだろうか? いや、まずは診断をつけなくてはならない。少し勉強された方ならばすぐにわかるが、これは典型的な精神生理性不眠症の病歴であり、診断をつけることはそれほど難しくない。さて、精神生理性不眠症の第一選択の治療法は何であろうか? 睡眠薬? いやいや、これは製薬会社がなんと言おうとも認知行動療法である。時に「非薬物療法も選択肢のひとつ」というような扱いを受けることもあるが、違う。「第一選択」は「第一選択」なのである。効果の持続性、副作用のどれをとっても認知行動療法が睡眠薬に勝っていることは証明されている。では、なぜ認知行動療法がこれほどまでに知られていないのだろうか?それは「時間がかかる」うえに、料金が日本ではチャージできないからである。だから、説明会もないし、誰もやりたがらないわけである。

 認知行動療法とはなんだ?と思う方もおられるだろうから少しだけ説明する。結局のところ脳に「眠気」を思い出させるように行動を指導することである。刺激制限療法、睡眠制限療法、逆説的努力というものから構成されている。大体20-40分程度はかかる。効果がでるには50分以上必要というデータもある。ただし、一回ですべてを説明してしまう必要はなく、少しずつ説明していっても効果がある。専門の心理療法士がやらなくても一般の医師がやっても効果があったとのデータがある。ただし、やはり実施経験のある医師に一度は指導を受けないとさすがに無理なので勉強会があれば是非参加してみてほしい。(当然その勉強会に協賛はつかない、、、。つけば拍手を贈りたい。)

 私のクリニックは未だに十分過ぎる時間があるため、前述の患者さんには私自ら懇切丁寧に認知行動療法を説明し治療を行ったところ2ヶ月程度で「治癒」してしまい、また患者が減ってしまった。
 「入院患者で不眠を訴えた場合は睡眠薬しかないでしょう?」という医師もおられると思う。確かに、夜中にコールされてナースから「何か睡眠薬処方してください。」といわれて「いや、認知行動療法を!」なんて言ったら次の飲み会からはお誘いがかからなくなること必至である。  そのときに重要なことは唯一つ。「どうして眠れないの?」と聞くことである。「枕がかわって眠れない」のか「腹が痛くて眠れない」のか「心不全で呼吸が苦しくて眠れない」のか「気分が落ち込んで自殺もしたくて、自分を責める考えばかりが浮かんで眠れない」のか「いびきのせいで目が覚める」のかで、対応が全く異なる。これらの不眠の訴えはすべて異なる診断になるので一度診断をつけてみてほしい。どれにだったら睡眠薬を処方してよいかは診断をつければ大体判明する。
1つ目は「環境要因に起因する不眠症」、2つ目と3つ目は「器質的疾患に起因する不眠症」、4つ目は「精神疾患に起因する不眠症」になる。5つ目は「睡眠時無呼吸症候群」で不眠を訴えたとしても不眠症ではない。

 睡眠薬はFix what is broken!(原因を治療すること)が不可能な場合の「対症療法」として「一時的に」処方するのがよい。この場合、1つ目は入院という環境を変えることは退院させるしかないが、それは不可能であるので睡眠薬で対症療法とすることが許されると考えられる。2つ目、3つ目は原因をなんとかすることを考えないといけない。4つ目は、やはり鬱の治療をしないといけない。不眠だけ治療してもどうにもならない。抗不安作用のあるベンゾ系の睡眠薬を処方することが多いが、これはやはり専門の精神科医に早めにコンサルトし生兵法は避けたほうが身のためである。5つ目は、まあ解説の必要はないだろう。睡眠薬を処方すると症状はさらに悪化し危険である。

 日米を問わず一般の医師の不眠症に対する認識は低い。なにしろ睡眠について、医学部できちんと教えていない(少なくとも私には記憶がない。)のだから仕方がない部分もあるが、その結果として製薬会社から与えられた知識と情報で診療が行われてしまう土壌になっている。

 睡眠にかかわる医師として、不眠症に関する正しい情報を発信しようと努力しているが、なかなか難しい。このエッセイが「不眠症」を学ぶきっかけになり、認識を少しでも改めていただければ幸いである。


MACKと聞くとこんなトラックが思い浮かぶらしい。私を知っている人にはわかるだろうが、私はこういうイメージの人間ではない。私の大学入学当時の医学部長が「無知は罪である。」とおっしゃったが、なんとか一つずつ罪を減らしていかないといけないと思う今日この頃である。

ヒューストン便り
~米国臨床睡眠医学の現場から~

  第1回 Introduction
  第2回「私がなかなか睡眠外来をやらせてもらえない」理由
  第3回 現代医学と睡眠について~生理的であるということ~
第4回 無知である罪~不眠を甘く見ず、恐れない~

詳しくはこちらから≫≫≫

第2回 「私がなかなか睡眠外来をやらせてもらえない」理由



           テキサス州ヒューストン メソジスト病院 
              神経内科神経生理部門 河合 真

 SLEEP MEDICINEと聞いて最初に想像することは何でしょう?
 私がベイラー医科大学で神経内科レジデントをしていたとき、「神経内科だったらSLEEP MEDICINEも選べるよ」と同僚のレジデントと話したことがありました。それが、確かSLEEP MEDICINEが私の側頭葉に記憶された最初の瞬間でした。
 レジデント終了後の進路を話していたときでもあったので、一瞬神経内科のさらなる自分の専門分野として考えました。そのときは、その1秒後に前頭葉によって却下されました。理由は「SLEEP MEDICINEというからには、週に何回も夜中におきて検査をしなければならないに決まっている。そんな睡眠をろくに取れなさそうな分野では、やっていけないに決まっている。」という論理でした。後にこれは私のおおいなる無知による誤解であったことが判明します。
 ただ、その時期は内科と神経内科で散々病院内当直をこなしていた時期で、夜間に自分がしでかしたお粗末な失敗の数々で自信喪失気味でしたので、DEFENCE MECHANISMが作動して早々に却下したことも無理はありませんでした。後に立花直子先生と話をしてみて過去の日本の終夜睡眠ポリグラフ検査 (PSG) というのは、私が恐れていたとおりの状況で医師が起きて監視をしていたとのことを聞き、あながち私の想像も間違いではなかったと知りました。
 さて、実際の米国におけるPSGはどうやっているかといいますと、技師監視のもと行われて、医師は自宅待機で寝ているという状況です。もちろん、何か起きれば連絡がきて起こされるわけですが、大抵の問題は技師が解決してしまいます。(この技師と医師の関係に関してはまた、後日述べたいと思います。)
 ですから数年前まで米国で「私の専門はSLEEP MEDICINEです。」というと「いい生活で、いい収入に違いない。うらやましい。」という反応がありました。
 その結果、多くの医師が「睡眠診ます」と標榜し、にわか「睡眠医師」が急速に増えました。
 現在のヒューストンでは米国睡眠医学会 (AASM) 認可、非認可の睡眠クリニックはあわせて300程度あると言われています。ですから今では、「競争が激しそう。軌道にのったらいいけどね。」という反応が返ってきます。非認可といっても質を学会が保証していないというだけで、違法ではありませんし、医師免許をもった医師が行っており、保険会社、機関から医療費を支払ってもらっているわけです。米国睡眠医学会もなんとか睡眠ラボの質を維持しようとして、睡眠ラボの認可や睡眠専門医制度を利用しているのですが、まだ分野として成熟していないために徹底されていません。米国睡眠医学会では、にわか「睡眠医師」たちも教育して取り込もうと思った模様で、受験資格を大幅に緩和しました。ただし、実際に私も受験した感想としては、かなり難しい試験でした。
合格率73%と低めであったのは、質だけは保証しなければならないと考えた米国睡眠医学会の矜持であったのだろうと思っています。
 さて、この300施設という数字をどう考えるかです。クリニックの90%以上の患者はOSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)ですので、OSASの罹患率を元に考えます。大体日本でも米国でも成人の5%程度だと言われています。ヒューストン市の人口が400万人で、ほぼ70%が成人ですので、280万人中の5%がOSASと考えますと、14万人が罹患している計算になります。睡眠ラボが300あったとしても1施設あたり466人の患者がやってくることになります。外来で診れば、3ヶ月に1回診察したとしても1日7-8人はやってくる計算です。1人あたりの医療費の単価が高い米国では十分生計が成り立つわけです。
 ところが、現在では「過当競争だ!」といわれています。理由は、いろいろあると思います。まず、米国ではPSGは理由なく繰り返せませんので、常に新患患者を獲得していかないと睡眠外来は成り立っても、睡眠ラボが成り立ちません。
 また、別の理由としては疫学データの落とし穴があります。罹患率5%といっても実際に「日中の眠気」などの症状があって「医者にかかりたい」と思う患者さんのデータではありません。日本においても、私が勤務していた東海地方で、昨年来の急速な景気悪化で新規の睡眠検査の数が減少するという事態に遭遇しました。「お金がないから、ちょっと睡眠のことは後回しにしよう」と思った患者さんがいたわけです。それと同時にリストラされたにもかかわらず、「お金はないけど、CPAPがないと就職活動にもならないから通い続ける!」といっていた患者さんもいました。ですから、日本も今は睡眠ラボの絶対数が少なく需要が供給を上回っていると思われますが、いつ何時逆転しているかわかりません。疫学データというものは本当に注意して考える必要があります。昨今名前も変わり、話題になっているレストレスレッグズ症候群も、おそらく疫学上の罹患率と実際に臨床上問題になり治療対象になる患者の数にかなりの差がある印象ですので、慎重に考える必要がある点は同じでしょう。
 そうそう、これが第1回に私が話した「私がなかなか睡眠外来をやらせてもらえない」理由なのです。なにしろ競争が激しいのです。でも、先月から曲がりなりにも睡眠外来もスタートさせてもらえました。まさに、ビジネスの世界でいうところの「過当競争のマーケットに無謀にも新規参入した」という状況です。ですから1人の患者さんも決して逃すまいとしています。こんな気分で外来をやることは日本ではあまりなかった経験です。患者があふれかえっていて、十分な時間が取れない睡眠外来はこちらでは羨望の的です。

 みなさんの地域ではどうですか?


ショッピングモールの一角にある睡眠ラボ。まったく医療とは関係のない普通のモールにもこのように開業している。また、ホテルの部屋を借りて開業することもよくある。立地条件がいい反面、遮音、遮光が徹底できるかが問題になる。

第1回 Introduction

■ヒューストン便り    ~米国臨床睡眠医学の現場から~

           テキサス州ヒューストン メソジスト病院 
               神経内科神経生理部門 河合 真

 みなさん初めまして。
このような機会をもらって、米国の睡眠医学の事情を紹介することになりました。私が本当に適任かどうかはわかりませんし、私が紹介できるのはあくまでも私の勤務しているところでの話ですので、全米に当てはまらないことも多いことを承知してください。

 さて、まず自分の紹介です。
私は1997年に京都大学を卒業して、日本と米国で神経内科レジデントをして、2005年から神経生理フェローをベイラー医科大学で行ったときに睡眠医学にはまりました。アメリカでトレーニングをうけましたので、米国のテキサス州の開業免許があり、神経内科専門医と睡眠専門医の資格があります。というわけで、私がやっているのは睡眠の研究ではなく、臨床です。
 しかし、ある事情があって現在「睡眠クリニック」そのものはやっていません。どちらかというともうひとつの専門である「てんかん」のクリニックがメインで、たまに睡眠の問題のある患者さんも混じってくるという状態です。なぜ、専門医資格まであるのにこういう状態か、ということはおいおい説明したいと思います。

 医療を語る上でどこで行うかということは非常に重要なことですから、ヒューストンという町の紹介をしましょう。
 テキサス州という米国南部に位置する巨大な州(日本より大きいです。フランスよりも大きいです。)の最大の都市で人口400万です。コンチネンタル航空のハブ空港があり、東京から直行便があります。これは本当に助かります。

 そしてこの町には総病床数1万超と言われているテキサスメディカルセンターがあります。
 医科大学2つ、病院は13箇所も集まっており、「なぜそんなに集めたのか?」という疑問がわきますが、患者さんにとっては必ず専門医がこのエリアに行けばいるので便利は便利です。アメリカの田舎はめちゃくちゃに田舎ですし、半端に分散するより集めてしまったほうが効率がいいことは確かです。
 その中のひとつが私の勤務するメソジスト病院です。病床数は1000程度ですのでかなり大きな病院です。この病院では契約により睡眠医療は私の属している神経内科の神経生理部門以外は行わないということになっています。
 睡眠医療をどこの部門がイニシアチブをとって行うかということはその病院によって随分異なります。どれがいいとか、悪いとかは、、、実はあると思いますが、仕方ない部分もあります。ただし、やはりその睡眠医療の方向付けとしては、「睡眠という現象そのものに興味をもつ」ということでなくてはなりません。
 睡眠ラボはベッド数10で、検査技師が8名勤務しています。いろいろな変遷があった結果数年前にこの形でスタートすることになり月間検査件数は100-120程度です。
 この睡眠ラボの特徴としては、筋萎縮性側策硬化症(ALS)の患者さん達の睡眠検査を数多く行っているということです。これはひとえにChairmanであるDr. Stanley H. AppelがALSの権威なので、非常に多くのALSの患者さんが集まってくるためです。ALSは不治の病として知られていますが、睡眠を陽圧呼吸器で改善することで予後が改善します(もちろん最後には人工呼吸器装着か、さもなくば亡くなってしまいますが、それまでの期間を延長することがわかっています。)
 月に一回ALSの専門外来があり、そこで睡眠チームの一員としてフォローアップをしたり、新規の睡眠検査をオーダーしたりすることも行っています。そこで、陽圧呼吸器で日中の眠気などの症状が改善していることを目の当たりにするにつれ、まだまだ睡眠医療にできることが多いと改めて実感します。もちろん、睡眠検査を病院内で行わなければならなかったり、普段は睡眠技師対患者が1対2の比率で検査するものを1対1にしなければならなかったり、ベッドがファンシーなものでなく病院ベッドでギャッジアップできるものにしたりと特別な配慮が必要であり、おいそれと手を出せるものではないことは確かです。ただし、なかなか「劇的改善!」ということを実感できない疾患の多い神経内科領域ではきわめて新鮮です。
 ここでも、眠気のあまりない患者さんは持続率が悪く、「眠気」が「改善」しないと陽圧呼吸器を使用してくれないことが実感されます。

 このような睡眠のスパイスをちりばめられた神経生理三昧の日々を送っています。ここは楽園では決してありませんが、日本での睡眠医療が進むべき道のヒントがいろいろとさりげなくあるような気がします。

 皆様の日常診療に少しでも役立てればと思いますが、そうでなければ、マイペースな神経内科医がアメリカでどうやって生き残ろうとしているか気軽に読んで楽しんでいただければと思います。

 次回以降、ここヒューストンでの事情をいろいろ伝えていければと思っています。


【外から見たメソジスト病院:1919年創立でかなり歴史は古く、Dr. Michael E. DeBakeyという血管外科医が頚動脈の内膜剥離術を始めて行ったことで有名、うしろの白っぽい建物の9階に私のオフィスがありそこでこの原稿を書いています】


【メソジスト病院 玄関ロビー:噴水がありゴージャスな雰囲気】


【ホテルか?と思いますが、睡眠検査用ベッドです。】


【コントロールルームは別に変わりないです。】


【睡眠外来も行う神経内科外来受付。贅沢にスペースをつかっている。】


【神経内科外来待合室。これまた贅沢】


【月一回のALS外来の風景。患者さん達の同意のもと撮影されました。このように待合室で患者さん達が待っている間に、問診をして睡眠の問題がないか聞いて回ります。】

[Top of Page]